Impact HUB Tokyo

Hosts' STORY

vol.2 HUBのメンバーシップとホスティングチーム(後編)

2017.08.07
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HUBのメンバーシップとホスティングチーム(前篇)はこちら

ホスティングチームの“サポート”の本質とは?


一方、岩井はこうも語ります。「ホスティングチームからの“サポート”を期待する受け身の姿勢のメンバーよりも、貪欲に自ら動き回り、必要な情報にアクセスしたり、さまざまなメンバーとつながろうとするメンバーの方が成功するようです。それが、私たちが5年間の現場経験から発見した事実でした。」なるほど、たしかに“受け身の起業家”のパフォーマンスには、限界がありそうです。

Impact HUB Tokyoは、投資家や企業のベンチャーキャピタルをバックにしたコワーキングスペースやインキュベーターではありません。したがって、投資や資金調達面でのサポートが用意されているわけではありません。また、行政や企業が運営するインキュベーターでもないため、士業のアドバイザーが常駐することもありません。

その代わり、ベンチャーキャピタルが投資したいような事業の型へはめることもなく、起業のリスクを負ったことがない人が、中途半端なアドバイスをすることもありません。Impact HUB Tokyoの行う「サポート」の肝は、メンバー間のスキルや知識や経験がシェアされ有機的につながるように仕組みをつくること。Impact HUB Tokyoにおいて、最も効果的な「アドバイザー」となるのは、コミュニティのメンバーたちなのです。

例えば、起業を何回も行っているシリアルアントレプレナーのメンバーが、定期的に時間を決めて相談にのったり、プログラマーやエンジニアのメンバー同士のコーディングキャンプが行われたり、良い人材をお互いのネットワークの中で融通したり、デジタルマーケティングのアイデアを出し合ったり、会計や総務や補助金に関する知識をシェアしたり、事業発表のプレゼン練習にフィードバックをしあったり。メンバーの中には、経営戦略、ブランディング、SEO、デジタル・マーケティング、ハードウェア開発、などのコンサルティングを行う人々も多く、そう言った方々から詳細のアドバイスをもらえることもあるようです。これらの相互の関わり合いが発生しやすいように、有形無形の介入をしているのがホスティングチームです。

コミュニティには、「Give」した分だけ、「Get」を得られるもの。コミュニティの価値観を理解し、他のメンバーとつながり、自らの経験や知見をシェアするなど、お互いに貢献しあう清々しい気持ちの持ち主なら、誰でも、必要なリソースの大半にアクセスできるでしょう。

起業家と同じ目線に立つ、ホスティングチーム


また、Impact HUB Tokyoを運営する株式会社Hub Tokyoも、2012年に会社を設立した創業5年のスタートアップです。もちろん、楽しいことにも恵まれたでしょうが、決して利益を出しやすい事業ではないコワーキング事業を継続するために、様々な試練を乗り越えてきましたチームでもあります。

創業以来、ファウンダーも常に現場に出入りし、コミュニティのメンバーの相談にのっています。海外との事業提携や研究開発のプロジェクトマネジメントに精通する槌屋と、金融関連の経験が豊富で投資家の目線で物事を考えることができるポチエの2名の共同創業者は、今も常に新しい事業を創造し続けており、株式会社のみならず一般社団法人や海外との合同会社も設立しています。そのような多岐にわたる事業開発の経験から、メンバーと同じ起業家の目線で、Impact HUB Tokyoを運営しています。

また、ホスティングチームは、起業家支援を専門としてキャリアを築いてきた正社員と、様々なスキルを活かして事業やフリーランスをしているパートタイマーにより構成され、ワークシェアをしています。そのため、起業家支援だけでなく、イベント、コミュニティ作り、プロモーション、ムーブメント作り、デザイン、ソーシャルメディア、総務や人事(日本でのビザの取り方や、契約書作成時の注意事項など)、会計や税金対策など、様々な側面からメンバーの相談に応えることが可能です。

Impact HUBのグローバル・ネットワーク



Impact HUB Tokyoが、国内の他のコワーキングスペースと異なる点の一つに、海外のImpact HUBとの強力なネットワークが挙げられます。世界中で稼働しているImpact HUBは80都市に存在し、メンバーのネットワークは15,000人を超えています。さらに、現在26都市で開設準備中で、ますますのひろがりをみせています。そして、ホスティングチームによるコミュニティ運営は、すべてのImpact HUBに共通しているのです。

メンバーが次に旅行する、または出張する都市に、Impact HUBはある可能性は高いといえるでしょう。そんな時、Impact HUB Tokyoのメンバーは、グローバル・パスポートという形で、他のImpact HUBを利用することができます※。ちょっとWifiにつながりたい、今日は1日集中して仕事ができるワークスペースが欲しい、などという時にも、オンラインのフォームから利用の申請をすることができます。

また、面白い起業家や特定の事業分野の専門家などが他の都市のImpact HUBのメンバーである場合、運営するホスティングチームを通じて、ミーティングのアポイントメントをとることもできます。実際に、Impact HUB Tokyoのメンバーが他の都市のImpact HUBのメンバーにつなげてもらい、スカイプや電話会議でミーティングをしたケースもあるそうです。

もちろん、Impact HUB Tokyoでも、他の都市のImpact HUB から東京を来訪するメンバーたちを受け入れています。各都市のメンバーが、Impact HUB Tokyoのコワーキングスペースを利用したり、Impact HUB Tokyoのメンバーと交流することがあります。その際にも、ホスティングチームが、活躍しています。

※各都市のImpact HUBを利用する場合、現地のImpact HUBの利用規約やルールに従います。

(取材・構成:石川孔明)